2012年11月23日金曜日

2011年のJ1決算から見るアルビレックス新潟


これ、もっと早く書こうと思っていたんだけど、諸般の事情でやらなかったらもう、こんな時期。
今やらなくて、いつやるんだ!という柳下監督の喝が空耳で響いたり・・・

アルビレックス新潟は、自力でのJ1残留は出来なくて、明日にもJ2降格が決まる可能性が高い。
順位も酷いものだけど、クラブをめぐる状況は良いとは言えない。
今年のチームについて、いろいろいう人もいるけど、ジタバタしてもしょうがないし、ぼくらサポーターにも責任が無いわけではないと思う。
そこの所を、Jリーグが発表した2011年度の各チーム決算書に基づいて考えてみようと思う。

営業収入は18クラブ中13位の2,227百万円。1位の浦和が5,382百万円だから、倍以上の開きがある。
親会社も無いし、新潟という地方にあるからしょうがないって言っている人が多いけど、実際どうなんだろう。
発表されている内訳の主なもので見ると、こうなる(配分金は、順位によって変動するので、ここでは省く)
広告料収入13位:919百万円(全体:23,638百万円/平均1,313百万円)
入場料収入5位:201百万円(全体:10,885百万円/平均605百万円)
その他収入14位:270百万円(全体:11,251百万円/625百万円)

広告料が少ないじゃんというけど、営業収入に占める割合は41.3%。
1位名古屋(2,136百万円)、2位大宮(1,924百万円)、3位柏(1,878百万円)って、柏の半分しかなく、J1の18クラブの平均が1,313百万円(45.1%)だから、確かに少ないように思える。
広告料の多い・少ないってのは、ある程度クラブの露出度に相関するものだから、個人的には絶対額じゃなく、売上に占める割合で見るのが正しいと思っている。
だから個人的には極端に少ないわけじゃないと思う。つうか、少なく見えるのは、この平均値に大宮の69.3%(1,924百万円)って異常値が紛れこんでいるからだ。
(損益計算書見ると、大宮は使っただけスポンサーに補充してもらっているんだろうなって、毎年思う。だって、いつも当期損益の金額があまりにも露骨に・・・割高な料金払っていると思うと、NTT料金払う気が無くなりますねって事で、固定電話解約しましたw)

その考え方で言えば、入場料収入やその他収入が少ないのが問題になるわけ。
入場料収入5位って、すごいじゃんって言うかもしれないけど、スタジアムのキャパを考えればそうでもない。
だって、スワンより大きいキャパのスタジアムを常時使っているのって2011年のJ1じゃ、浦和とマリノスだけでしょ。
チームは、入場料を安く設定してスタジアムに来てもらおう、スタジアム内でお金を使ってもらおうと考えているみたいだけど、観客数はここ数年下がりっぱなし。
その他収入の中には、グッズの販売や個人や後援会からの寄付金の他、選手の契約期間内の移籍に伴う違約金やレンタル料も含まれるだろうから単純に多い少ないでは語れない。
ただ、この項目の上位チームは1位浦和、2位ガンバ、3位鹿島(ここまでが1,000百万円超え!)と、サポーターが熱いと言われるクラブが名を連ねているのも事実。
新潟と仙台は、似たような規模なんだけど、広告収入は新潟が多いけど、その他収入と合算すると、ほぼ近くまで詰められる(仙台のその他収入は421百万円 広告料との合算で新潟1,189百万円、仙台1,103百万円)
今年は、多分もっと数字が落ちているよね。

もちろん、お金が無くてスタジアムに行けないよって人も、多いと思う。
ここんとこのサッカーつまらなくてさって言う人もいる。
それでも、クラブが気になるなら、何かアクションを起こすべきなのではないか。
クラブの露出やスポンサーのメリットになる行動。
クラブを維持していく上には、これから、そういう行動が重要になって来るんだろうな。
そう考えても、なかなか出来ないんだけどね。

収支は、暗くなる話ばかりだけど、財政状況は悪くない。
特にクラブライセンス制の本格導入時に問題となる点はクリアできそうだ。
時間をかけて、黒字を積み上げ、累損を一掃すれば優良チームさ。
しかし、仙台は優等生だよな。初めてJ1上がる前までは酷い決算書だったと思うんだけど、いつの間にか累損も一掃している。
その点も、仙台に出来たんだから、新潟に出来ない理由はないと思う。

つまり、これからもチームは続くし、ネガってる場合じゃない。やる事はたくさんあるぜって事。

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