【史上最強の内閣 THE CABINET】室積 光 著 2010年 小学館
なんでこの本を買ったのか。まあいっか。読まなきゃ分んなかったわけだし。
というのがこの本を読んでの感想。
よく酔っ払いのおっさんが言ってそうな、他人任せのファンタジー。
それに、よくこれだけのページ数を割けたなと。
何でも感動できる人にはOKな、冷静に物事を判断する人にはお勧めできない類いの小説だね。
北朝鮮が核ミサイルを日本に向けて発射準備を進めているのに、選挙で選ばれた日本の政治家は対応できず、影の内閣として準備されていた大臣たちが窮地を乗り越えて行くと・・・。
確かに、そんな指導力がある内閣が出来ればいいねって思うけどねぇ。
【ぼくのメジャースプーン】 辻村 深月 著 2009年4月15日 講談社文庫
わかる。小学生だって、大人と同じに一生懸命考えて行動してるんだよね。
一生懸命行動する小学生を描いたこの作品。とっても好きです。
この小学生の主人公が特殊な能力を持っているんだけど、それ抜きで書いても良かったかも。
タイトルに出てくるメジャースプーン。これって、主人公の行動を量る例えにもなっていると思うんだけど、そこがイマイチ分り辛かったとは思う。
でも、まあそれは、そんな重要な事じゃない・・・かな。
【鋼の女 最後の瞽女・小林ハル】 下重 暁子 著 2003年8月5日 集英社文庫
多分7年前に読んでいると思う。部屋の整理で出てきた本の再読。
最後の瞽女と言われる小林ハルさんを追ったノンフィクション。
重たいなんてもんじゃない。
自分は、今の世の中がどんなに歪んでいるかって言う事をひしひしと感じてしまう。
そういう感じ方をしない人も多いとは思うけど。
人の厳しさを見分けるのは難しいなんて、甘い事は思ってはいけない。
いい人と歩けば、祭り。
悪い人と歩けば、修業。
そんな全てをあきらめたようでいて、自分をしっかりと持っている人の物語は、善悪という単純な二元論に陥りがちな自分を戒めてくれる。
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