最近、山手線とか京浜東北線とかに乗ると、車両のドアの上にモニターが付いていて広告や天気予報、豆知識みたいな映像を流している。
もちろん音は出せないから、字幕のみだけど。
その番組の中で「経済デカ」というシリーズ(なのか?)があった。
ボケ役の男性刑事(上司?)の疑問に、若い女性刑事が答えるショートコント仕立ての経済豆知識モノ。
最後の落ちは、男性刑事が「おまえは明日から~刑事(デカ)だ!」というもの。
このあいだ見たのは「おまえは、あすからデフレ・スパイラル刑事(デカ)だ!」これは、さすがにいやだ。女性刑事役も嫌がっていたけど。
誰だって、そんなもんになりたくない。
デフレ・スパイラルとは、景気が悪くなり購買力が落ち込んだ(いわゆる供給過剰になった)時に、企業は値下げしてモノを売ろうとするが、売れる絶対量が一緒なら、当然企業の売上高は少なくなるし、そもそも買う側も買い控える。
売り上げが伸びないものだから企業も利益が出ないで、働く人の賃金も下がり、もっとモノが売れなくなるという負の循環のこと。
デフレ・スパイラルって言葉が一般化してきたのは、この20年くらいの事だろう。
そもそも経済成長が続いている間は購買力がどんどん増えていくから、そんな現象は起こりようもない。(一部の商品で供給過剰になっても、他の物で埋め合わせられるもんね。)
その頃心配されたのはインフレ。賃金も上がるけど物価も上がるから、生活は変わんないし、インフレ率によっては逆に苦しくなるという。
一般的にはインフレは通貨流通の引き締め、デフレは金融緩和なんかで対策をする。
今、日本がデフレになっている原因は、消費の多様化で大量生産&大量消費という効率のよい儲け方ができなくなったこと。
モノの種類が増えるのは便利だし、嬉しいことだけど、商品を製造したり販売したりする側にとっては、とってもコストがかかることだ。
それに、国内生産コストの上昇で、生産拠点が海外へ移り、さらにそれとの価格競争のために残った国内労働者の非正規化が進み、賃金も下がる。
そうしたら、いくらモノが安くても買えなくなる。
インターネットとかのコミュニケーション手段の発達で、いろんなつながりが出来、それによって行われるいろんな行為について、一部で起きたことの影響が全体に広がる確率や速度が、とんでもなく高く、速くなっている。
景況感なんて、“感”というくらいで、人がどう感じるかが大きいものだと思うけど、マスコミが不況だ、不況だと言っていたら、そうでもないなと思っている人までその世界に巻き込んでしまうということ。
いろんなものが国際化したのに、国際間の経済格差が大きい上、社会体制も異なるため、モノの価格のコントロールが効かない世界。
自由主義の世界で、価格をコントロールしちゃダメじゃんと言う人もいるかもしれないけど、そいう意味では、どうせ今の世界は、なんちゃって自由主義だし。
マジで自由主義なんて言っている人は、アタマのネジが抜けているか、そう主張して自分の利益を取ろうとしている人だろう。
中国なんて、自ら途上国だって主張してるよ。あれだけの軍備を持って、宇宙ロケットまで飛ばす国が。
つまり、言ったモノ勝ち。主張したモノ勝ちの余地がありすぎて、笑っちゃう世界で、体制論なんて机上の空論でしかない。
自由主義は、どこまでが自由主義なのか。
破綻しかけた銀行や、大企業を国が救済するのは自由主義なのか。
違うけど、それは認めるというのなら、その人の言っていることは、頭から信用できないのではないか。
基本、他人に理想的な自由主義という縛りを掛けといて、自分は自由にやるっていうのが、今の自由主義の定義だよね。
価値観やいろんなレベルが均一でない世の中で、しかしマスコミ報道は均一であるかのような前提で報道し、世論を誘導しているんじゃないかな。
そのような姿勢が、世の中を貧しくしているんじゃないだろうか。
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